イタリアで生活し始めてから10数年間、日本に帰る度に可能な限りの本を買い込み、それらを次の日本行きまでチミチミチミチミ読む生活を続けておりました。2000年代初期には、電子書籍サイトというものが登場していましたが、「今ひとつ欲しい本が無い」、「小説をPCで読むのは疲れる」という理由で、殆ど使ったことがありませんでした。
しかし、ここ数年、日本でもソニーリーダー(Sony Reader)、コボ(Kobo)、キンドル(Kindle)等の電子ぺーパー端末が発売され、それらに対応したストアでの電子書籍配信がスタート!
これらリーダーの登場で、電子書籍ショップの品揃えが目に見えて豊富になり、私が読みたいと思う本もわんさか!更に、電子ぺーパーを使った読書専用の電子書籍リーダーは、「目に優しく、紙の本に限りなく近い」と言うではないですか!!
さすがに欲しくなりました。「2014年の自分へのクリスマスプレゼントは電子書籍リーダー!」と決めました。
海外から日本の電子書籍購入&電子書籍リーダーで読むことは可能なのか?
今の世の中規制だらけ。IP制限、SIMロック、リージョンコードなどでロックされていれば、海外から使えない端末やソフトは山と在ります(ロックの解除が簡単ならどうにかなりますが)。本の著作権が関係してくる電子書籍が、例外とは到底思えませんでした。
色々調べてみたところ、海外からの利用が一応可能といわれる電子書籍リーダー&ストアが3つ挙がりました。
Sony Reader(Reader Store/紀伊國屋書店ウェブストア)
- IPアドレスなどで海外からの購入を制限していない。
- 海外から利用するには:
- 日本で発売されているSONYリーダーを使用(海外で売られているSONYリーダーは日本語に対応していないらしい)。
- 書籍購入時に日本発行のクレジットカード(海外発行カードではダメらしい)を使用。
- 居住国を日本に設定。
Kobo(楽天Kobo)
- 公式に海外からの利用を認めている。
- 海外から利用するには:
- 日本で購入し日本で初期のセットアップを行った日本製のKoboを使用。
- 書籍購入時に日本発行のクレジットカード(場合によっては海外発行カードの利用も可能)を使用。
- 居住国を日本に設定。
Kindle(amazon Kindleストア)
- IPアドレスから日本の外にいると判断された場合Kindleストアでの購入が制限されることもあるらしい(曖昧)。
基本的には「amazonの日本版Kindleは日本国内在住者向けのサービス」ということなのですが...「海外からも問題なく使える!」「買えるが、冊数制限がある…」等、様々な体験談がネット上を賑わせています。amazonジャパンは海外からの利用について一切の公式説明を行っていない為、すべては経験による憶測と運…(汗)。
冊数制限に引っかかってしまった場合、「海外から一冊も買えない」という事は無いようですが、何冊(5冊といわれている)か購入すると「外国に引っ越されましたか?」というメッセージが出て、それ以降は購入が出来なくなってしまうということが多いようです。
しかし、日本にいる誰かに自分のアカウントで一冊買ってもらうかVPNやProxyサービスを使って日本から購入しているように見せかける(汗)と制限が解除され、再び日本国外からの購入が可能になるとのこと。まぁ、制限される度に、この解除作業を繰り返さなければならないようですが(汗)。
- 上記のことを覚悟で利用するには:
- キンドルリーダー(旧世代のものでなければ、キンドル端末は全世界共通)を使用。
- 書籍購入時にクレジットカード(日本/海外発行両方のクレジットカードが使える)を使用。
- 居住国を日本に設定。
マルタで日本版キンドルを制限無しに使用
前項で挙げた3つを比べてみて、海外からの購入制限について一番曖昧そうに見えるのはKindle(amazon Kindleストア)だと思うのですが、ががっ!なんとわたくし、実はそのキンドルリーダーを選んだのです。
ではなぜ、「IPアドレスなどで海外からの購入を制限していない」と言うSony Reader(Reader Store/紀伊國屋書店ウェブストア)や「公式に海外からの利用を認めている」というKobo(楽天Kobo)を選ばなかったのでしょう。
Sony ReaderとKoboを選ばなかった理由
- 日本でリーダーを購入する必要がある。
- 日本へ行く予定も無かったので、自分で買って持って帰ってくることは不可能(まさか夏に行くとは思っていなかった)。
- 「日本のオンラインショップ でリーダーを購入→親類か知人に小包で送ってもらう」という方法も考えましたが...日本からの配送はできれば避けたかったんだなぁ。わたくし、EU外からの小包を受け取ることが嫌なのですよ。何週間も税関で止められたり、受け取る際にバカ高な関税を払う羽目になったりと、今迄あまり良い経験をしていないのですよねぇ。
- 海外発行クレジットカードが使えない/かもしれない。
- 日本のクレジットカードも持っていますが、日常的に使っているクレジットカードはマルタ発行のもの。できれば、そのマルタ発行のカードを使えるほうが便利。
果たして冊数制限はあるのか?
念のため、キンドルを購入する前に、既に持っているAmazon.co.jpのアカウントでKindle本を5冊以上買ってみることにしました。
先ず、PCからキンドル本を買ってみようと思ったのですが、日本にはキンドルのPC用無料アプリ「Kindle for PC」が存在していなかった為(なんと、その一ヵ月後にサービスをスタート)、PCから買えるのかどうかがよく分からない...却下。
次に、自分のアンドロイドスマホにKindle for Androidのアプリを入れて確かめることに。
- Amazon.co.jpのアカウントでログイン(言語は日本語に設定)>>>「ログインできた!」
- 書籍を一冊買ってみる>>>「買えた!読める!!」
- 思い切って5冊買ってみる>>>「まだまだ買える!!」
- ウーンここからが問題...ドキドキしながら6冊目を購入>>>「普通に買えた」
- あれれ、なんだか大丈夫そう??念のためもう一冊購入>>>「やはり買える…」
せっかく購入できたので、とりあえず購入した本を読む(漫画5冊、小説1冊)。私のスマホの画面は小さいこともあり、ちょっと読みずらい。
もう少し大きな画面で読みたい。でも、タブレットは持っていない。
調べてみると、
Kindle Cloud Reader(キンドル クラウド リーダー)というものがありました。アプリ不用でPC上にWebブラウザーがあればOK。既に購入したキンドル本をオフラインで読むこともできる便利なものでしたが、漫画・雑誌・洋書は読めるものの和書は読めないところがネック。
現在は嬉しいことに、フル機能の日本版Kindle for PC(無料)が存在するので、PC でキンドル本を読みたい方にはそちらがお勧めです。
キンドルリーダーを買う事にする
「万が一、この先冊数制限が掛かったとしても、日本にいる姉に一冊買ってもらって制限解除すればいいや~」と思い、キンドルリーダー購入を決定。
私が気になっていたキンドルリーダーは、Kindle Paperwhite(キンドルぺーパーホワイト)。白黒画面のものです。目が疲れない、フロントライト機能付(PCやタブレットのようにバックライトではない)、コストパフォーマンスが良いという情報を基に決めました。
しかし、キンドルリーダーを買うと決めたのはよいのですが、マルタにアマゾンが存在しないためか、キンドルリーダーを扱っている店自体が少ない...。キンドルぺーパーホワイトを取り扱っているマルタのオンラインショップを見つけたものの、ゴゾ島には配送しないという(ゴゾ島差別)...。
「イタリアで買っちゃったほうが早いのでは?」
仕事の都合でミラノに行く旦那さんに頼み、キンドルぺーパーホワイトを買ってきてもらうことに~。
セットアップして利用開始
キンドルリーダーを使うには、先ず始めにセットアップを行う必要があります。
- Amazon.co.jpのアカウント(セットアップ中にアカウントを作成することも可能)
- WiFi環境
- クレジットカードまたはAmazonのギフト券
・詳しくはこちら→Kindle のセットアップ方法
案外簡単に出来ます。
キンドルを11ヶ月使った感想
セットアップしてから今までの間に約100冊のキンドル本を購入しましたが、いまだ一度も購入制限を受けたことがありません。嬉しいけれど、なぜでしょうねぇ...。自分的には、マルタにアマゾンが無いからではないか?と思っているのですが。本当のところはよく分かりません。憶測です...。
キンドルぺーパーホワイトの使い心地
私の使っているKindle Paperwhite(キンドルぺーパーホワイト)は、最新版ではありません。買った時点では最新版だったのですが、今年の6月に最新モデルが発売されたので旧モデルとなってしまいました。が、全く関係ない!大満足!!今迄日本の本が買えなかった人間が、ワンクリックで本を購読出来るようになってしまったのだから、もーそれだけでお腹いっぱいなのです。
使い心地の良さをまとめると、
- とにかく目が痛くならない。
- 日光が当たっても画面が反射しない。
- 部屋の明るさにあわせてフロントライトを調節できるので、暗い所でも読書ができる。
- フォントの大きさを変えられる。
- 約4千冊の保存が可能。
- 読み終わった本をamazonのクラウドに保存しておくことも可能。読みたくなったら再びダウンロード。
- 辞書やウキペディアを使える。
- 物凄く電池の持ちがよい。毎日30分くらい使っているのに、2週間以上充電しないことがザラ。
等々...
とにかく、私的には否の打ち所がない!買った本がぺーパーホワイトには適していないものだった(やや大判のマニュアル本。実際タブレット以上の画面で読めという注意書きあり)ことはありますが、それ以外に何が気に入らないと言えばよいのか???
・ 私が使っている端末の機能についてはこちら→Kindle Paperwhite (第6世代)
そして、2015年6月に発売されたKindle Paperwhite最新版の評判ですが、更に解像度UPらしいですよ。もう、どうなっちゃうんだろー。
こんな大絶賛の中、突然購入制限をつけられたらショックだなぁ...落ち込むなぁ。
[…] o quello che volete su amazon, ci sono delle limitazioni che devo riuscire a capire bene. Come segnala questa ragazza giapponese sul suo blog, ad esempio, nel suo caso dopo 5 libri comprati all’estero amazon blocca l’account impedendo nuov […]