昨日、家に帰る途中、
「お~い!シニョーラ ○○~」
と、何処からか私を呼ぶ声。
誰だ!何処だ??とキョロキョロしていると、
「ほらっ、上上!!」
と声の主。
見上げてみると、建て直し中の家の屋根の上に、赤い帽子をかぶった小さなおじさんが。
彼の名はレオナルド、
別名”カッペッリ-ノ“。
カッペッリーノという名は、私が勝手につけたもので、
“いつもトレードマークの帽子(cappello)をかぶっている小柄なおじさん”
ということから、
カッペッリーノcappellino(小さな帽子)
となった。もちろん本人にはいえないけれど。
カッペッリーノは、かなり腕の良い大工さんである。
私の住むアパートも、彼が直してくれた。
いつも、大きな声でナポリ歌を唄いながら、仕事をしている(笑)。
もう、かなりのお歳だと思うけど、さすがこの道50年!!
屋根の上を歩く姿は、サーカス顔負け!
建築技師と私たちの意見が合わなかった時も、カッペッリーノが技師を説得してくれて、きれいに仕事もしてくれた。
ホント、様様なのです!!
今はもう、私の住むアパートの修復工事は終わって(それはそれで良かった)、カッペッリーノと毎日顔を合わせる機会はない(それはそれで、ちょっと寂しい)。
でも、こうやって街のどこかで(屋根の上からも)遇える事は嬉しい♪。