今週水曜日、3カ月に及ぶ長~い夏休みの幕が閉じた。
遂に、娘の中学校生活が始まったのだ。
中学生になった娘は、スクールバスで通学するようになった。
保護者の送り迎えはもう必要ない(小学生までは義務)。
母、万々歳!
マルタ共和国の中学生は無料スクールバスの利用が可能
マルタ共和国では、
「学校から自宅までの距離が1km以上の中学生(公立・今期から私立も)は、無料スクールバスの利用が可能」
となっている。
娘の中学校から我が家までの距離は、1.2km(徒歩15分)。
じゅうぶん近いけど、辛うじて1km以上ある。
実際、我が家の地区には、スクールバスの停留場がある。
とはいえ、5月頃までは、
「いや~あの距離でしょ。運動不足解消の為にも、徒歩通学でしょ」
と、私も娘も言っていた。
が、
国はスクールバス通学を奨励
夏休みが始まる数週間前のある朝、『来年度(この9月から)無料スクールバスのオンライン登録の手引き』なるものが、国の教育省から届いた。
その手引きによれば、
「学校から自宅までの距離が1km以上の新中学生は、今月末までに、来年度(9月から)の無料スクールバス利用者登録をしましょう」
「国は、スクールバス通学を奨励しているよ♪」
という事だった。
登録したからといって、徒歩通学が禁止されるわけでは無いという。
それなら、登録しない理由も無い。
そもそもバス通学の利点は多い。
バス通学をすることで、遅刻や寄り道を防げるだろう。
悪天候の日や大荷物の日も、バス通学ならば安心だ。
何より、「無料」であることが素晴らしい。
無料スクールバスのオンライン登録を試みるが…
数日後、オンライン登録のログインぺージを開いてみる。
ん?
これではログインできない。。。
ログインには、「IDカード(身分証明証)のドキュメント・ナンバーDocument Number(マルタ人のIDカードには印刷されている8桁番号)」の入力が必要。
はて、ドキュメント・ナンバーとは?
IDナンバーであれば、マルタで生活するには必要不可欠な番号なので、数字に弱い私でもしっかり暗記している。
が、ドキュメント・ナンバーって何?初めて聞いた言葉よ。
例のオンライン登録の手引きを見ると、
「ドキュメント番号とは、IDカード(マルタ国民の)の裏面にある、ドキュメントナンバーの欄に表記されている番号(8桁)の事です」
とある。丁寧に、ID カードの写真説明まで載っている。
やはり、マルタ国民が所持するIDカードには、ドキュメント・ナンバーというものが表記されているらしい。
でも、私の様なマルタに住む外国人が身分証明証として所持しているカード「滞在許可証 RESIDENCE DOCUMENTATION」には、ドキュメント・ナンバーという言葉も番号も見当たらないのだ。
オンライン登録の手引きでも、そのことについては何も触れていなかった。
カードの表裏数ヶ所に、いくつか’謎の番号’が記されているけれど…。
ダメもとで、それら’謎の番号’でのログインも試してみたが、やはりどの番号もハズレだった。
出来ないものは仕方ない。
翌日娘の学校に行き、どうにかしてもらおう…。
と、一旦ギブアップ。
ドキュメン・ナンバーの入力方法をゲット~登録完了
その日の夕方、学校から帰宅した娘に、
「スクールバスのオンライン登録をしようとしたけど、ログインに必要なドキュメント・ナンバーが分からないので、今日のところは断念した」
という事を伝えると、
「えっ!私のお友達(外国人)、オンライン登録できたって言ってたよ!えーと、ちょっと待ってね、その子のお母さんがどうやってログインできたのかをメッセージして訊いてみるから」
と、娘。
それから数分後。
「『滞在許可証 RESIDENCE DOCUMENTATION』の表面右上に、MTの後に数字7桁が表記されているでしょ。そのMTを数字の7に置き換えて8桁の番号にしたものを、ドキュメント・ナンバーとして入力するんだって! 学校に行って訊いたら、そうするように言われたんだって」
素晴らしい、なんて俊足な情報交換!
やるじゃないか、娘、その友達とそのお母さん!!
それにしても、MT を7にするって…、なんで7なの?ラッキーセブン??
いや、どうして7なのかは、この際考えなくていい。
とりあえず、ログインが先!
と、試してみたところ、本当にログインできた。
ただし、残念ながら私の番号ではこの方法でもログインできず、夫の番号でログインできた次第。
EU国籍の夫を中心に滞在許可が下りているからかな?...不明。
ひとまず、登録できて良かった。
物凄くざっくりした『スクールバスの上下車時間に関するルール』
そして、新年度開始も目前となった先週、
スクールバスの運営課から、『無料スクールバスの利用ルートの確認と時間』について書かれたメールが送られてきた。
そのメールには、娘が利用するバスルート番号とバス停名、そして、
~スクールバスの上下車時間に関するルール~
- 学校からの距離が8km以下の距離のバス停には、学校の始業時間より1時間以上前にスクールバスが来ることは無い。
- 学校からの距離が8km以上の距離のバス停には、学校の始業時間より1時間30分以上前にスクールバスが来ることは無い。
- 学校の終業時間後30分を過ぎてからのスクールバスへの乗車はできない。
- スクールバスは、始業時間より5分以上遅れて、もしくは1時間以上早く学校に到着してはならない。
ざっくり?というか何というか…な箇条書きがあった。4.なんて、完全に運転手の問題(汗)。
全てのスクールバス利用者が求めていたであろう「各停留場のバス時間(大体の予定でもいいから)」なんてものは、知ったこっちゃない!分かるわけないじゃない!!という事でしょうな。
娘が利用する停留場であれば、
「一時間前から待っていれば、いずれバスがやって来る。そしたら、自分で『ああ、大体このぐらいの時間にバスが来るんだな』ってわかるでしょ?合理的でしょ(お役所の人間にとって)」
という事ですな。
実際、そういう事だったし(汗)。
何だかんだでどーにかなってしまうから、「なんで?どうして?」と、追及しないに限るのよ(笑)。
でもまぁ、
「MTを7にする不思議」
については、「なぜ?どうして?」と言いたい気持ちを抑えられないかも(笑)。