私は日本人。
だから、日本に戸籍がある。
本籍地の市役所に行けば戸籍謄本・抄本の交付が受けられる。
が、住民票となると別だ。
イタリアに移住する時点(2000年)で海外転出届を出している為、かれこれ18年もの間、日本国内に住民票がない状態だ。
というわけで、日本帰国中に住民票や印鑑登録証明の写しが必要になったとしても、無いものは交付してもらえない。マイナンバーも無ければ、国民保険にも加入できない。毎回、海外旅行保険に入って、はるばる日本へ行くのだ。
まぁ、日本で生活していないのだから、住民票や印鑑登録証明が必要になる機会はそうそう無い。が、前回の帰国時(数週間)、ついに、その機会というものが訪れてしまったんだな。
ある公的手続きに、住民票と印鑑登録証明の写しが必要となったのだ。
「何か代わりになる証明書類はないのでしょうか?できれば日本で手に入る…」と、役所の方に尋ねると、
「う~ん、決まりでは、居住地域を管轄する日本領事館が発行した『在留証明書』と
『署名(拇印)証明書』が必要となっていますねぇ…」
という答えが返ってきた。
・・・
私の住むマルタという国は、とーっても小さく、住んでいる日本人の数も少ない為、日本領事館が存在しない。
マルタを管轄しているのは、海を超えた先にある国イタリアの「在ローマ日本大使館領事部」なのだ。
書類の為に、ローマ行の往復チケットを買い、滞在費を払うなんてぇ(日帰りなんて絶対無理)。
どんより…。
ま、幸い、マルタ帰国後すぐに、マルタ領事出張サービス(年に一度、ローマの領事部の方がマルタに来て手続きをしてくれる)が行われたので、ローマまで行かずに済んだけど(注意:2019年3月の時点では、領事出張サービスでの署名証明書の申請は不可能となっています)。
とまあ、いまの今迄、日本に住民票が無くて困ったというのは、その時ぐらいだった。
が、
ここにきてマイナンバー問題が浮上。
コレ
↓
- Q7-5 預貯金口座の付番は将来義務化されるのですか。
- A7-5 2018年1月から預貯金口座へのマイナンバーの付番が始まりましたが、金融機関等へのマイナンバーの提供は義務ではなく、あくまで任意となっています。 付番開始後3年を目途に、預貯金口座の付番状況を踏まえながら、適切にマイナンバーの提供を受ける方策を検討し、国民の理解を得つつ、必要な措置を講じる予定です。(2018年1月更新)
引用:「内閣府」
やんわりと書かれてはいるものの、
既に、新規の銀行口座開設や海外送金の際には、マイナンバーの提示が求められているのが現状…。
この先、使っている口座へのマイナンバー紐付けが義務となり、それを怠れば口座を凍結する!なんてことになったら困るなぁ…。イタリアに移住する遥か前、学生の頃から使っている日本の銀行口座だけは、なにが何でも維持したいんだよなぁ。
兎に角、マイナンバー取得には、日本の住民票が必要なので、
「次回の里帰りには、一時的に住民登録をするかどうか」
について、考え中の今日この頃なのでございます。