前回のブログのも書いたよう、イタリアからの脱出を考えております。
10年近くイタリアで暮らしてきましたが、やはりだめなものはだめなんだなと思いました。
人は自分の国を選んで生まれこない。でもその生まれ育った場所を自分のベースと感じる人は多いと思う。
私もその一人で、日本の生まれ育った地域を自分のベースと感じている。自分で選んだわけじゃないけれど、自然にそう感じている。
イタリアでの生活を始めた時はどうであったろう。。。
大きな失恋をしてかなり落ち込んでいる時期、少しかじった程度のイタリア語力を伸ばしたい!と思い、それがきっかけで今の夫に出会った。
とにかくあの頃は人生の道に迷ってしまい、何かをやることで救われるような気がしていたから。
正直、イタリアという国については別になんとも思っていなかった。
海外旅行するならどこへ行きたいかの私的トップ20にも入っていなかった国ですから・・。
夫はやさしかったけれど、イタリアに対してときめくものは別に無かったし、私もいい加減だった。
そして、ずるずると生活しちゃったものだから、やはり自分でも息苦しくって、でも生活を変えるのが面倒くさかったんだなぁ。
生活してみて、ああ食べ物が美味しいじゃないとか世界遺産がたくさんあるじゃないとか良いこともあったけれど、別にだからといって、恋してしまうようなものではなくて・・・・。魔法にかかることは無かった。
イギリスへ留学した時は、もう何が何でも絶対にイギリス!だったので、生活していてもよほどのことでなければ「認められない!」とは感じなかった。あれは完全にかぶれていた証拠だと思う。
でも、このかぶれって必要なんですなぁ・・・少なくとも私にとってはね。
血が騒いで、どきどきわくわくできないと。
このように、イタリアはまったくというほど私を魅了しなかったわけで、グーたら迷惑なイタリアンスタイルにも仕方なく慣れながら(諦めながら)生活してきたわけですが、、、、、
なんか、ある日思ったのです。
「たった一度の人生。もっとわくわくしながら生きたい!!もう終わりにしようよこんなの」って。
日々、夫に「なんか情熱を感じることはないの?」と尋ねられ、
ああ、今現在の人生にはそんなもん無いよ・・・という答えが出てきてしまう生活。
子供は可愛い、猫も可愛い、でも私自身はどうだろう?
駄目だ!このままでは悪い側面に押しつぶされてしまう…ずっと空回りの人生を送ってしまう!
とまぁ、この悪い側面に押しつぶされる日々をすごした結果、昨年末、夫と前代未聞の喧嘩をしました。
夫も夫で忙しいのは分かる。しかし、口だけで行動が共わないことが多すぎる。
私も妥協に妥協を重ね続けた結果、いっぱいいっぱいになっていた。
しかし、爆発して吹っ切れました。
といっても、離婚するわけではありませんよ(汗)。
ちゃんと自分の意思で決めたことをやろうと決断しただけのことです。
けんかした事で、お互いが心に決めていたことがハッキリした。
おかげさまで、よい結果を得る機会となりました。
そして、その”一致した”というのが「マルタへ移住したい」ということだったのです。
前回のブログで、”とある国”と書きましたが、マルタ共和国のことです。
こんなにすがすがしい気分になったのは、十数年ぶりかもな・・・。
とにかくがんばろうっと!