先日、ふと疑問に思ったこと。
「ゴゾの食卓には、何かしら、ゴゾ民共通のしきたりや習慣があるのだろうか?」
ゴゾの一般家庭で食事をしたことが無いから、見当がつかない…。
イタリアの食卓での「それ」ならば、色々と知っているのだが。
食に関するお決まりごとが多いイタリア
イタリアという国は、礼儀にそこまでうるさい国ではない(むしろ失礼)。
が、「なぜ?どうして?」と訊けば、「わかんないけど、生まれた時からそうしてきた~」と返ってくるようなお決まりごとが沢山ある。
中でも、食文化に関する事となると、こだわりが強いだけにお決まり事も多い。
20秒間目を閉じてみただけで、
このぐらい出てきた(笑)。
どれも一般論だけど。
パンはテーブルクロス・マットの上に直置き
イタリアの食卓には、スライスしたパンやミニサイズのパンを盛ったバスケットもしくは容器が置かれる。各自はそこからパンをとり、自分の皿の近くに置く。
皿の上ではなく、テーブルの上に置くのだ。
当然、テーブルの上に直に置くのは不衛生なので、テーブルクロスやマットを敷くことが必須となる。
「だったら、パン用のお皿を用意しておけばいいじゃん…」
と、思う自分もいるんだけど、お決まりの習慣にどうこう言っても仕方がない。
パン専用の小皿を用意したところで、そんなの無視して直置きにするのが目に見えている。
ちなみに、パンがテーブルの上に直置きと言えばこの絵、レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」。
魚介にチーズはご法度
イタリア人が「オエッ」と気持ち悪がる、エヌジー中のNGの組み合わせが、魚とチーズの組み合わせ。
しかしながら、どこのピッツェリアにもある定番メニュー「ツナのピッツァ(モッツァレッラものっている)」などに関しては、
「モッツァレッラは熟成させていないフレッシュチーズだからOK!」
とかいう無理やりな理由をつけ、ギリギリOKにしている…。
その昔、イタリアのドライブイン内のビュッフェ・レストランによった時の事。魚介のリゾットをオーダーした友人が「リゾットの上にパルミッジャーノをかけて」とお願いしたところ、「絶対にダメ!魚にチーズはかけちゃダメ!!」と、頑なに拒否されていた(汗)。
サラダはオリーブオイル・ビネガー・塩であえる
オリーブオイル・ビネガー・塩で作ったドレッシングをかけるのではなく、サラダの上からオリーブオイル・ビネガー・塩をたらし&まぶしてあえる。
スーパーに行けば、様々な種類のドレッシングも売っている。が、しかし、そのような商品の庶民への定着はまだまだ薄く、どこか外来もの扱いをされているというのが現実。
まぁ、「オリーブオイル・ビネガー・塩」は、イタリアの食卓に置く基本調味料だから仕方ないっしょ。
ケチャップを認めない
生でも加工品でもトマトをこよなく愛するイタリア人が唯一認めないトマトの加工品、それがケチャップ。
兎に角、イタリア人が持つケチャップのイメージは「邪道なもの・ジャンクなもの」。
普通のトマトソースに比べると甘いからか?アメリカンなものに抱いてしまうアンチな感情からなのか?日本のナポリタンとか許してくれるのだろうか(汗)。
もちろん、イタリア人の大多数が、フライドポテトにはマヨネーズをつける派(イタリアに限らず、ヨーロッパにはマヨネーズ派の国が多い)。
午後はカプチーノを飲まない
カプチーノは朝飲むもの!とのこと。
かといって、午後になるとカフェやバールのメニューからカプチーノが無くなるわけでもなく…。
ある時、昼食後にカプチーノをオーダーしたら、
「食後にカプチーノなんて、体に良くないから駄目!」
と、拒否されたことがある(汗)。
じゃあ、満腹時ではなく、小腹の空いたおやつタイムならどうだ?と、夫に尋ねてみたところ、
「遅い時間になればなるほど、カプチーノなんてありえない!でも、寒い日のホットチョコレート(イタリア風のドロドロしたやつ)はアリ。」
とのこと(。´・ω・)?。
しきたり、恐るべし…