英国のEU離脱。
投票直前までは「離脱にはならないだろう。」という気持ちがあったため、まさかの離脱に衝撃を受けた。
都市部(残)と地方(離)、若者層(残)とシニア層(離)と、その生活環境や年齢層で、残留・離脱への投票がパッカリと分かれたらしい。
残留派は、投票さえもしなかった残留支持者が多かったのでは?とも言われている。支持しているのならば、投票しなければダメでしょ…。投票日は大雨が降ったらしいけれど、意地でも投票しに行くべきだったのでは?後悔先に立たずよ!
一方の離脱派は、
「離脱の影響を悪く言うのは私欲にばかり目を向けたエリート層だ!私たちの生活を脅かす移民を断つには離脱しかない!!古き良き(本当に?)ホワイトブリティッシュを!!!」
という、地方都市や高齢者らが抱える不満や反発を上手くあおり、投票に行きましょうと言い続けた結果、みごと勝利を得た。
離脱派は、EUがもたらすネガティブな影響ばかりを強調し、離脱でいかに英国が経済的窮地に立たされるかという専門家たちの警告も無視(それぐらいの犠牲は承知の上?)してしまうほどの、感情的なナショナリズムを爆発させることに成功したのだ。
トランプ現象とダブる。
そして、離脱決定後、あれだけ「離脱、離脱!!」と言い続けてきたイギリス独立党のファラージ党首が、
「離脱すると言っても、まだ時間がある。我々はまだヨーロッパ人だ。」
と、ぬかしていた…都合良すぎ。
確かに、EUにはつけ込める点が多く、改善しなければならない課題は多いと思う。
しかし、EUがもたらすメリットが多いのも確かなこと。
EU内を移動することの多い人間や、ビジネスにかかわっている人間ならば、嫌でもEUがもたらすメリットを把握できる。
でも、そういった機会のない人間が、漠然とEUと言われても
「金とるばかりで、自分には何のメリットもない。むしろ、ウザい移民流入によるデメリットばかり!」
と、思ってしまうのも、無理はないのかも。
EUは、誰にでもわかるように、EUのメリットを説明するべきだと思う。
例えば、EUが関わっているすべての物に、一目でわかるようなEU表示(EU旗と簡単な説明を記入する等)を付けることを、全EU加盟国に義務付けるというのはどうか?
EUでは、食品には全材料を表示しなけばならないという規定を預けている。「香料」だけではダメで、「香料(ヴァニリン)」と、明確に記入しなければならないのだ。
自分が何を口に入れるのかが明確だということは、消費者としては非常にありがたいことだと思う。
しかし、こんなに便利な規定を預けていているくせに、「EUによる規定です」という事実表示をEUは義務付けていない!「EUのおかげですよ~」と言って、アピールしていいんじゃないの?本当の事なんだからさぁ!と、私はジリジリしている。
毎日買う物に、「EU旗と簡単な説明」が表示されていれば、皆、知らずしらずのうちに気が付くと思うんだけどなぁ。
とまぁ、こんなことを思ったのは、マルタやゴゾに来てからというもの、「EUからの資金により、この工事が行われます。」等と書かれた看板が、道路工事や歴史建造物の修理工事の現場に設置されているのが目についたからであって…。
こういった看板の設置をEUが義務付けているのかどうかは定かじゃないけれど(少なくとも、イタリアでは一度も見たことがない)、とにかく目につく。嫌でも「ああ、EUからの資金のもと、行われているんだなぁ。」という事実を把握することができる。
自分の国からEUに行くお金の使い道や、EUが定めた規制のおかげで安心した生活が送れているという事実をちゃんと把握できていなければ、飛びつきやすいネガティブ意見に同意して「そうだそうだ!」と言い出す人間なんかいくらでも出てくると思う。悪いのは外のせいにして、ストレスをぶつけるのは簡単だ。
経済云々言ったって、「何言ってんだか、わかんねーもん。」と言う人たちにちゃんと把握してもらうには、簡潔にわかりやすくの繰り返しが効果的ではないかと思うのだがだがぁ。小さなことからコツコツと。
とにかく、今後起こりうるEU離脱の連鎖を食い止めるためにも、EU内の安定化を急いでほしい。
各国の極右政治家が、ここぞとばかりに勢いづいていて、シャレにならない。
ちなみに、昨日、ミラノではイタリア史上最悪の株価暴落を記録。
月曜日が恐い。

こういった本の説明文も変えなければだね。