先週、超久々に、とあるゴゾの観光スポット3ヶ所へと足を運び再確認したこと。
イムジャール・イシニ(Mgarr ix-Xini)
ゴゾ島南東部にある小さな湾、イムジャール・イシニ。
この岩山に囲まれた湾には、主に地元民達が集う穴場ビーチがあり、浜辺にはレストラン兼カフェ兼売店が一軒、その裏には駐車場もある。
数年前には、ブラット・ピットとアンジェリーナ・ジョリー(夫婦だった頃)が共演した映画『白い帽子の女(原題:By the sea)』の、主な撮影場所にもなった。
予告編
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二人が気怠く宿泊しているホテル(撮影用のセット)のある海辺が、イムジャール・イシニ。
絶景だけど、運転するのがやや恐い
私がこの湾を訪れたのは、今回でたったの3度目(近場に住んでいるのに)。
常々行きたいとは思っているものの、どうにも運転していく勇気が出ない。
私にとっては、そういう場所なのだ。
というのも、この湾へとつながる道は、岩肌険しい谷沿いの細い一本道のみ。
もちろんバスは通っていない。そもそも、バスが通れる道幅ではない(汗)。
先程の映画予告の1:36あたりに出てくる道とは違うから(あれもゴゾだとは思うけど)!中央に白線なんかないから!!
恐らく、普通の運転テクがあり高所が平気な方ならば、何ら問題なく(細道だけど)運転できると思う。
私も、道幅が狭いだけならば運転できる。が、どうやら私は高所恐怖症らしい…。
湾まで数十メートル続く「崖っぷちの細い坂道」に冷汗ものの恐怖を感じてしまう。高い場所に吊られた橋を渡る気分になってしまうのだ(汗)。
事実、今回、自分で運転(初!)しては行ったものの、その恐怖の数十メートルに突入するや否や怖気付き、まだ取り返しのつくであろう位置でバック(あの細道でUターンは不可能)、やや道幅のある道路脇に駐車、そこから歩いて湾へと向かった(汗)。
まぁ、歩いてみてから、「ん?記憶していたほど険しい道でも無かったような…慎重になりすぎた?」とも思ったんだけど。
無理しないに越したことは無い。
とにかく、この道沿いは超絶景なので、「あんな道スイスイ運転できるー」という方も、一度車から降りて景色を眺めるべし!
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シェウキーヤ・ドームの展望エリア(Xewkija Dome)
ゴゾ島の内陸部、シェウキーヤ(Xewkija)の中心街にあるバプテストの聖ヨハネ教会(The Church of Saint John the Baptist)は、シェウキーヤ・ドーム(Xewkija Dome)またはシェウキーヤのロトュンダ(Rotunda of Xewkija)という名で親しまれている、ゴゾ島で一番大きいカソリック教会だ。
その直径27メートル・高さ75メートルもある大きなドーム屋根は、支えの無いドーム屋根としては世界で三番目の高さを誇っている。
そして、このドーム屋根の周りは、展望エリアにもなっている。
- 教会内、祭壇左脇にある小部屋へ行く
- そこにいるおばちゃんに「上まで行きたい」と告げ、3ユーロを渡す
- 3階展望エリア行きのエレべーター(物凄く動きが遅い)に乗る
- 到着
3階展望エリアのエレベーターホールには、教会模型や写真などの展示があり、トイレもある。
見学所要時間は15分くらい。が、時間制限など無く、何時間でも好きなだけいて良い。
とにかく、ドーム屋根の裾~側面をぐるっと歩き回りながらゴゾ島をほぼ360度眺めることができ、その上、鐘つき堂内のらせん階段を上って鐘のある場所まで行けるという、とても素敵な観光スポット(鐘が鳴る時刻の鐘付き堂内は注意!耳が大変なことになるかも。そもそも私は高所恐怖症なので上がれないけど:汗)。
なのだが、
いつ行っても人がいない
・・・
教会内の祭壇近くまでは、観光客の姿がチラホラ。
しかし、展望エリアには人っ子ひとりいない。
多分…いや確実に、皆、展望エリアがある事自体に気が付いていないのだと思う。
だって、教会の入り口に、展望エリアへと案内するポスターも看板もなにも無いのだから!
私だって、偶々、ある観光客がネット上に載せていた「展望エリアへ行った時の思いで写真」を見て、初めて知ったのだから!!
まぁ、儲ける気はないんだろうなぁ。
展望エリアへの入場料3ユーロなんて、エレベーター&トイレ使用料みたいなものだし…。
でも、この教会関係者やシェウキーヤの住民をはじめとするゴゾ民達は、「是非皆さんに、私たちが誇るドーム屋根と景色を観てほしい!」と思っているはず。思っていないわけが無い。
なのに、この展望エリアをアピールしない(汗)。
そこに理由などあるのだろうか???
単に、人目に付くところに案内板を出すという発想すらないのかもしれない…
ほんとにゴゾっぽい穴場だわ(笑)。
ドウェイラのボートツアー(Dwejra Boat Tour)
以前は、ゴゾ最大の観光目玉「アズールウィンドウ」があることで有名だった場所。
2017年3月8日の記事:ゴゾの名所アズールウィンドウが崩壊
そのアズールウィンドウが存在した頃から行われていた洞窟ボートツアー「アズールウィンドウ・ボートツアー」は、
現在も、ドウェイラ・ボートツアーと名を替えて続行中。
- 営業期間・時刻表などの正確な設定はない
- 船が満席になり次第出発。
- 観光シーズン4月~10月上旬の午前9時~正午辺りの時間帯には、大方営業している様子
- 悪天候(風や波が強い等)の場合は中止
- 3歳から参加可能
- 予約の必要なし(というか出来ない)
ツアー内容
乗客9人+船頭の小型船に乗り、崖の中のトンネルを抜けて外側の海へ行き、崖面のユニークな形態(ガイコツ、ワニ、カメ)、洞窟内のオレンジ・サンゴや真っ青な水面を観賞。
ツアー時間
約15分
のりば
ドウェイラの中央駐車場から内陸に向かう坂道を下った所にあるインランドシー(Inland Sea)の桟橋。
のりば近くに「Dwejra Boat Tour」と書かれた看板が出ている。
料金と支払い方法
1人4ユーロ(現金のみ)を、船から降りる際、船頭に手渡しする。
とまぁ、「観光客がいて天気が良ければ、営業の看板を出しているよ~」ぐらいのユルさで営まれているボートツアーなのだが、4ユーロという料金がかなり安く感じてしまう程に楽しめる、お勧めボートツアーでもあるのだ。
しかも、
毎回並ばずに参加できてしまう
私は、このボートツアーに何回も参加しているが、一度だって並んだことがない。
私の運が良いのか?ツアーに人気が無いのか?
いや、そんなはずはない。シェウキーヤドームの展望エリア同様、宣伝不足に違いない…。
しかし、列はできないものの、程よい数のツアー参加客はいるみたいだし…。
もしかしたら、必要以上に客を増やしたくないから、あえて宣伝していないのかも…なんだかあり得る気がする。
どちらにしろ、穴場好きには堪らない状態である事には変わりない。
おわりに
ここ近年、毎年のように観光客の数が増え続けているというゴゾ。
実際、ゴゾ島に向かうフェリーは、かなり混雑している。
なのに、今回紹介したスポットのように、混雑していない~もはや人っ子ひとりいない場所もある。
あのフェリーでやって来る大勢の人々は、一体全体ゴゾの何処へと行ってしまうのだろうか…?