50歳になった
「今年の誕生日は、半世紀生き延びた記念として露天風呂に入りたいなぁ」
と思い、前もってBooking.comで、マルタ島ヴィットリオーザ Vittoriosaにある『港が見えるジャグジー付きアパートメント(お手頃価格)』を、一泊予約しておいた。
支払いも済ませ、アパートメントのオーナーからはドアロック暗証番号明記の予約確認メールも受け取った。
準備万端!
久々にゴゾから出る
誕生日前日の土曜午前、ゴゾフェリーでマルタ島の北端チルケッワ Ċirkewwa へ渡る。その距離ほんの5km(20~25分)。
当初は、昨年から運行を始めたゴゾ島と首都ヴァレッタ間を片道45分で運行する高速フェリー(車での乗船不可)でヴァレッタ Vallettaへ行き、そこから更に別の船に乗り換えて対岸のヴィットリオーザへ行くのも楽しいかな?と考えた。
が、やはり車で行った方が融通が利くよね!ということで、いつものゴゾフェリー(車での乗船可)で行くことに決定。
コロナ禍に入る半年前からほぼゴゾ島に引き籠り続けていた私にとって(一度だけヴァレッタに行った)、マルタ島への移動は文字通りにも気持的にも海外旅行(笑)。
ワクワクしながらヴィットリオーザへ♪
チルケッワから車を走らせること約50分、ヴィットリオーザに到着!
港周辺でランチをしたり散歩をしたり、楽しい時間を過ごす。
〔過去記事:ヴィットリオーザの古い街並み(Vittoriosa)〕
チェックイン予定の15:00に凍り付く
宿泊予定のアパートメントに到着。
周囲にはヨハネ騎士団の居住跡地もある、ノスタルジックかつ手入れの行届いた建物だ。
早速、予約確認メールにあるドアロック暗証番号を入力。
開かない。もう一度入力...やはり開かない。
オーナーに電話をかけ、詳細を説明する夫。
すると、
オーナー:「今日も明日も宿泊予約は受けていない。Booking.comに電話して」
夫:「あなたから予約確認メールを受け取りましたけど」
ツー...
電話が切れた(何度かけなおしても話し中)。
もう無理な気しかしない。
ダメもとでBooking.comに連絡してみる
夫、Booking.comのアプリからカスタマーサービスにメッセージを送信。
待つこと5分、Booking.comカスタマーサービス(シンガポール番号)から夫のスマホに電話がかかってきた。
神妙な顔で話を聞く夫。そして電話終了。
夫:「Booking.comからアパートメントのオーナーに電話してくれるって。で、ダメそうだったら似たタイプの別の宿を見つけて、30分後くらいに電話してくれるって。親切だったよ」
気持ちが少しほぐれる。
近場のカフェでコーヒーを飲みながら「やはり、祝半世紀といっても一筋縄にはいかないね~。今夜はどこの宿に泊まるのかなぁ?いざとなったらゴゾに帰ろっか~」などと話す。
もはや、露天風呂もジャグジーもどうでもよい。なんだか楽しくなってきた(笑)。
待つこと40分、Booking.comから電話がかかってきた。
夫:「あのアパートメントはキャンセルで、料金は7日以内に払い戻し。代わりの宿泊先(料金ほぼ同じ。差額は後日返金)のリンクをメールで送るから、そこに予約しろとのこと。で、場所はどの辺りかと訊いたら『マルタです』って言われた(笑)」
仕方あるまい。世界から見ればマルタは豆粒のように小さいのだから(笑)。
結局、代わりの宿泊先は、グランドハーバー Grand Harbour(バレッタ港)を挟んで対岸にあるヴァレッタのアパートメントだった。
Booking.comで予約・支払いを済ませ、「恐らく大丈夫であろう予約確認メール(汗)」を受け取る。
湾の先に見えるヴァレッタを眺めながら「実は、船で海を渡ってしまった方が速いような…」と呟きたくなる。が、車で来たからには車でヴァレッタへ向かう。
ヴァレッタの宿泊先は意外な場所
要塞都市ヴァレッタに到着。
町の内部には車で乗り入れられる通りもあるのだが、ゴゾからのお上りさんである私達にしてみれば徒歩の方が絶対的に気楽なので、ヴァレッタのすぐ外にある有料パーキングに駐車(一晩5ユーロ)。
歩くこと数分、宿泊先住所に到着。
あっ!ここは…結構有名ないい感じのジャズバーがある場所だよね?この建物に泊まれるの?嬉しいなぁ♪
期待にワクワクしていると
チェックイン係:「お客様がお泊りになるのはこの建物ではありません。ここから50mくらいの場所にある部屋です」
うっ⤵
チェックイン係に連れられて2分くらい歩き、白壁に赤いドアと窓のアパートメントに到着。
チェックイン係:「ここです」
駐車場の入口に面したドアを開けると、いきなり寝室・キッチンのワンルーム+トイレ・シャワーでちょっと驚いた(汗)。が、
トイレの窓の外は駐車場に面しているものの(汗)、その先に見えるのは
そして何より、上を見上げれぼ
気分爆上がり!
早速、朝から階段を駆け上り、
ニャンコに挨拶したり
大砲を見たり
景色を見たり
結果、昨日のアレは何だったんだ?と思えるぐらいに楽しんだ!
ほんと、何が起こるかわからないなぁ(汗)。