『ランプーキ』とは
『ランプーキ Lampuki 』とは、8月下旬~12月下旬の時期、マルタの海域にやって来る、とある回遊魚の名前。
ちなみに、ランプーキ というのはマルタ語名で、日本ではシイラまたはハワイ語名マヒマヒで知られている(そうよ)。
常に怒り顔
「プ、プーキ…ちょっと可愛いかも?」と思いきや、
が、この写真のランプーキの顔はとてもマイルドな方で、実際はこんな風にでこっぱち顔をしている奴が多い(おもしろ恐)。
兎に角、常に怒っているような威張っているような顔をしているのが特徴の魚なのだ。
しかも、伝統的には、
こんな寝ぼけた顔の船で行われるランプーキ漁。
秋のマルタの海で繰り広げられる「怒りんぼう VS 寝ぼけ」の戦い(笑)。
肉は柔らか味はあっさり
ランプーキは、そのイカツイ見た目には似合わない程、肉は柔らかく、味はあっさりとしている。
以前、「先ずは素材の味を知る」という目的で、シンプルに塩焼きにして食べたことがあるが、正直、つまらない程に味気なかった(汗)。
焼くにしても、もっとハーブやスパイスを加えたり、調味料に漬け込んでから焼くべきだろう。
実際、マルタのランプーキ料理のレシピを見ても、「ランプーキ・パイ(パイの中に骨を取り除いたランプーキ、トマトソース、野菜、ハーブ、スパイスなどを詰めて焼いたもの)」の様に、しっかりと味付けされたものが多い。
久々に魚屋さんでランプーキを買ってみた
実は、塩焼きにして食べてからというもの、自分でランプーキを調理していなかった…。
が、
店先にランプーキの看板を発見
昨日の昼前、偶々近所の魚屋の前を通り、
という看板(殴り書き)を目にし、
「お安い?・・・それに、ちょっとあの怒り顔が見たいかも」と、吸い込まれる様に入店してしまった。
恐いもの見たさもあって店に入ったので、「出来ればもっとイカツイ顔の奴を見たかったなー」というのが本心(汗)。でも、一匹約1.64㎏=9ユーロ(約1160円)というのは素敵なお値段じゃないかしら♪
自分でさばくのが面倒だったので(包丁を持ってあの顔と戦うのが恐かったわけでは無い。マイルドだし)、店の人にさばいてもらう。
トマト煮にしてみた
予定外にランプ-キを買ってしまった為、家にあった間に合わせの材料を使って、サバのトマト煮のレシピをちょいアレンジして調理。
塩・コショウ・オリーブオイルで下味をつけたランプーキを軽くグリル
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ランプーキをグリルしている間に、鍋で玉ねぎ・にんにくのみじん切りをオリーブオイルで炒め、トマトピュ-レ1缶・ロ-レルの葉2枚・オリーブの実適量・塩適量を加え、中火で10分ほど煮込んでトマトソースを作る
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トマトソースの鍋に、ランプーキと白ワイン適量を入れ、弱火で10分ほど煮る
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まぁ、サバと比べてしまえば魚自体の味があっさりしすぎだけど(汗)、塩・胡椒でしっかり下味をつけてグリルしたからか?ソースでちゃんと煮込んだからか?結構味がしみてて美味しかったわ!