四旬節とは40日の断食もしくは断肉期間
只今、カソリックの国マルタは、四旬節の真っ最中。
四旬節とは、カーニバル(謝肉祭)後の灰の水曜日からイースター(復活祭)までの40日間(日曜日を除く)のことで、信者たちは節制と回心に努めるべく「40日の断食もしくは断肉」をする期間なのです。
とは言っても、今日のマルタ人が、揃いもそろって断食をしている様子は無く、完全に肉抜きをしているとしたら、それは元々ベジタリアンだから?とさえ思ってしまう…そんな状況なのであります(私の知る限りでは)。
節制時期に食べるお菓子『クワレズィマルkwareżimal』
節制の時期なのだから、お菓子なんか食べている場合じゃないっ!
と、思いきや、この時期にちなんだ伝統菓子が、ちゃっかりと存在しています(一応ヒッソリ控えめに)。
クワレズィマル『kwareżimal』という名の語源は、ラテン語で四旬節を意味する「クアレズィマ quaresima」です。
スーパーの食品売場でも、それらしくヒッソリ売られていたので、これまた地味に一本だけ購入。
材料は、アーモンド・砂糖・小麦粉・卵白・オレンジウォーター・オレンジピール・蜂蜜・クローブ…と、マルタの伝統菓子に使うお決まりの材料がずらり。
私(日本人)・夫(イタリア人)共に、初めて食べましたが、
「おばあちゃんっぽい味」
というのが、共通の感想。
クロ-ブの風味が強いせいか?
なんとなく線香や福音香(カソリック教会で使われる)の匂いがするというか?
兎に角、見た目も味も地味で、節制の時期にふさわしい。
そして、好き嫌いの分かれる味でしょうな。
シナモンやクロ-ブ風味が好きならば、癖になる味かも♪