イタリアで生活を始めるまで、”自分はカルチャーショックには無縁”と思い込んできました。
実際、海外旅行をする限りでは、食べ物・その国々の習慣 etc…ほぼ問題はありませんでしたし・・・。
しかし、イタリアは違ったのです。
初めのうちは言葉が理解できないからだと思うようにしていましたが、時が経つにつれて、根本的に通じ合えない何かがあると思うようになりました。
ぎこちない生活
海外での生活は、イタリアが初めてというわけではありませんでした。
イギリスでも2年暮らしていたことがあります。
まぁ、その頃も、「嫌だな」とか「信じられない!」 など、軽くショックを受けることはありました。
が、長い間イギリスに憧れを抱いていたからなのか、たったの2年だったからなのか、どういうわけなのか、「文化や習慣の違い」に比較的順応できていた気がするのです。(と、勘違いしていただけかもしれないけれど:汗)
が、
イタリアでは、自分にとって納得いかない事が多すぎる。
そして、受け入れることに無理を感じる。
もちろん、相手に受け入れてもらおうとも思わない。
と、すごく意固地になるのです。
本当に異国だ!
と感じてしまうのです。
好きなのは食べ物ぐらい
あれよあれよとイタリアに縁が出来てしまったものの、イタリアの文化、アート、ファッション、音楽、どれもイタリアの国を代表するものばかりなのに、いまひとつ興味が持てない。強いて言えば「食」ぐらい。
街並みも十分美しいのですが、どういうわけだか、好きで好きでたまらないものには出会わないのです。
むしろ、嫌いな物や事ばかりが増えていく(汗)。
イタリアで生活を始めてからの二~三ヶ月は、旅行気分だったこともあり、それなりに楽しんでいました。
その後、だんだんイタリア語も上達してきて、毎日 が”普通の生活”に変わってきた頃から、居心地の悪さを感じるようになってきました。
とにかく、自分では当たり前と思ってきた事が、まったく当たり前ではない。
イタリア人の常識が、私には非常識。
やり場の無いイライラが続き、何度も日本へ帰ろうと思いました(今でも思うけれど:笑)。
そして、人に会いたくなくなった
イタリアに対する”憎悪”がピークに達したのは、ちょうど一年が過ぎた頃。
会う人々には「イタリア好きです!(聞いてくるんだもの・・・)」と、お決まりで答えていたけれ ど、
心の中では「こんな国、大嫌い!」と、叫び続けていました。
そのうち、外出するのが嫌になり、人に会いたくなくなってしまったのです。
今思えば、軽いうつだったのかもしれませんねぇ。
本気でカウンセリングを受けたいとも思いましたが、
「イタリア人の医者に診てもらっても、更に悪化する気がする・・・」と、断念。
外出したくないと言いながらも、仕事と買い物には行っていましたが。
あっけなく転機がやってくる
そんなモヤモヤな数ヶ月を過ごしていたある日、
嬉しいニュースが舞いこんできました!!
日本から、友人が遊びに来るというのです。
これを聞いた途端、「しゃきっとせねばっ!しゃきっとー!!」という気持ちになり、
抱えていた心のモヤモヤが、一気に吹き飛んでしまいました。
人間、なに かの機会で気持ちが180度変わってしまうのだなぁ。
で、友人との日々も楽しく過ぎ、その2ヶ月後には違う友人も遊びに来てくれました♪
それまでカルチャー大ショックだと思っていたことが小さなショックへと変わり、今ではすっかり気にならなくなってしまいました♪
まとめ
人様の国で考え方を自分サイドにもって行こうとしても無理がある。期待するだけ無駄。
思ったように楽しく生きよう、わ~い!
すっかりラテンではないか(汗)。
「自分の気持ち次第でどうにでも変わる。」
お決まりの言葉ですが、 コレ本当。