昨日2月10日は、マルタ共和国の守護聖人であるセントポールSt. Paulの祝日。
毎年この日、マルタの首都ヴァレッタでは、セントポールの難破祭(Feast of St. Paul’s Shipwreck)が行われます。
なぜ難破を祝う?
「難破…それって祝うべき出来事?」
を、マルタの人々が祝ってしまう理由とは??
時は紀元後60年、キリスト教を弾圧するローマ帝国の囚人となったセントポールをトルコからローマに運ぶ船が難破、一行はマルタ島に流れ着きました。
船がローマに向けて出港できるようになるまでの3か月間、セントポールは「毒蛇に嚙まれても平然としている」「島の要人の父親の病を治癒する」等のミラクルを起こし、それに魅了されたマルタ島民達は続々とキリスト教への改宗を行いました。
マルタの人々に多大な影響を与えたセントポールは、その後ローマ帝国に送られ裁きを受け、殉教を遂げました。
そうなのです。
セントポールが遭難してマルタに流れ着いたおかげで、マルタにキリスト教が広まったのです。
そして時を超え、今やマルタは人口の約98%がカトリック教徒の国!
難破を祝うわけだ。
セントポールの難破教会 Church of Saint Paul’s Shipwreck
この祭りの中心となるセントポールの難破教会 Church of Saint Paul’s Shipwreckは、ヴァレッタのセントポール通り St. Paul Streetに面しています。
セントポール通りは狭い為、
教会を正面から撮影しようとしても、
*
*
通りが人でぎゅうぎゅう詰めになるのも祭りの特徴
わたくし、今回初めてこの祭りに行ってきましたが、いやいやすごい圧迫でしたわ(汗)。
3時45分からセントポールの難破教会で英語でのミサが行われるというので、それに合わせて教会へ向かったところ、
セントポール通りは、既にマーチングバンドと観客で埋まっていた…。
*
午後の1時くらいからマーチングバンドがバレッタ内をパレードしていたのは知っていました。
夕方の5時30分に教会からセントポールの木像が担ぎ出され、練り歩きが始まるのも知っていました。
が、3時30分の時点で通りが埋まるのは想定外。
その後も人の波にグングン飲み込まれて、
*
*
*
人の波に押されること2時間…
*
5時30分の鐘が鳴ったので、「出てくるか?出てくるか??」と、ビデオ撮影準備をしながら待っていたところ、
来た!(動画の軽量化がうまくいかなかったので、YOUTUBEにあげてみた)
脱力…
こんなに待ち構えていたのにもかかわらず、横顔と背中しか撮れなかった(悲)。
・・・
ま、この祭りの醍醐味といっても過言ではない「ギュウギュウッ」を2時間も経験できたから良いとするか(すんごい疲れたけど)。
セントポールの顔を見たい方は、他のプロフェッショナルな方々の動画でチェックしてみて下さい~。
[…] 先月、セントポールの難破祭を観る為にヴァレッタを訪れた日、 […]