某領事手続きの為にローマへ行く
何度か書いていますが、マルタ共和国には日本領事館がありません。
マルタ共和国に住む日本人の領事手続きは、基本、イタリアのローマにある日本大使館領事班で行われ、「マルタ出張領事サービス(大体年に2日間)」が実施される時に限り、マルタ国内にいながらパスポートや各種証明書の手続きが可能となっているのです(ただし例外を除く)。
今年もつい最近(3月末)、とてもありがたいことに、「マルタ出張領事サービス」が実施されました。
が、今回私が必要としていた領事手続きは、なんと、ローマの領事班内でなければ行えない「例外」だったという事が判明(汗)。
手続き自体は、書類申請から発行まで同日で行えるとは言うものの…
マルタからローマまでのフライト時間は約1時間半とは言うものの…
自分の都合の良い時間に飛行機が飛ぶわけでは無く、格安航空会社のフライトとなると尚更なわけで、日帰りどころか一泊二日もきつく、結局、二泊三日が妥当という事に…。
とにかく、片道14ユーロの激安航空券(ただし40x25x20cmの手荷物のみ持込み可能)が見つかって良かったわ(汗)。
偶然入った『骸骨寺』に圧倒される
ローマ到着翌日は、朝一で日本大使館内の領事班にて書類を申請→書類受渡しの午後4時までローマ観光♪
めぼしい観光地をぐるっと回り、以前から行ってみたかったバビントン・ティールームの本店でケーキを食べること午後1時半。その後、特に目的も無く、Googleマップ+GPSを見ながら自分の歩いている位置をチェックしていると、現在地近くに気になる日本語文字が(スマホが日本語設定だと、主な地名は日本語で表示されるらしい)…
『骸骨寺』
「ガイコツ?…ん?ちょっと待て、これはもしや、以前、友人が行きたいと言っていた場所なのでは??(10数年前、共にローマを訪れた際、時間が無くて行けなかった場所)」
と、『骸骨寺』の場所を目指して歩いて行くと、Il Convento dei Cappuccini(カプチン派修道院)という場所に到着。
ここが『骸骨寺』らしい。
先ずはカプチン修道会博物館
聖フランシスコ修道会の一派であるカプチン会の歴史、服装や持ち物、生活ぶり、著名な神父や修道士に関する展示がずらりと並ぶ館内は、なかなか見応えがあります。
そして、なんと、カラバッジョの絵画作品『瞑想の聖フランチェスコ San Francesco in meditazione 』があります!
予備智識ゼロでやって来て、カラバッジョの作品に遭遇するとは、なんという幸運!
博物館ショップで購入したその作品のポストカードがこちら↓
続いて驚異の骨堂
カプチン修道会の展示が終わると、『骸骨寺』と呼ばれる所以である骨堂 La Criptaへと順路が続きます。
骨堂に入る前の説明書きにざっと目を通す…
「伝説によると、昔、パリでギロチンの刑を逃れたカプチン修道士達がこの寺院に身を潜めていて、その中の一人が装飾に長けていた為、『墓地に埋まっている骨を使ってデコレーションしてはどうか?』と提案し~」
ハテナ?
墓地に埋まっている骨を使ってデコレーション??
とりあえず、骨堂へ足を踏み入れる。
「・・・・・・・・!!!!!!?????」
開いた口が塞がらない…とでも言いましょうか(汗)。
博物館ショップで購入した骨堂のポストカードがこちら↓
驚異的な数の人骨を使っているにもかかわらず(しかも部位をセレクトして使用)、ラブリーにも見えるし、グロテスクでもある…。骨なのに、キノコかドライフラワーか何かに見えてきてしまう不思議…。
とにかく衝撃が強すぎて、かなりの時間を骨堂内で費やしてしまいました。気が付けば領事班に行かなければならない午後4時が近づき…結局、教会内部には入らずに終了(汗)。
いやはや、『骸骨寺』で受けた衝撃が凄すぎて、領事班で書類を受取る時も「心ここにあらず」状態でしたわ。
ほんと、びっくりした(汗)。