毎日のように、私は日本のニュースをチェックしている。で、よく幸せボケなニュースも目にしたりして「ウフフ(笑)」。そんな時は平和だなぁ~と心和むのだけど、殺人事件となると話はぜんぜん違う。かなり心が痛む。
確かに、イタリアにだって無残な事件がおこる。テロ関係・マフィアがらみも(プロ犯罪だな)あるし、決して安全だとは思わない。でも内心、大事件に巻き込まれる前に、小さな他人の不注意・いい加減さに巻き込まれる危険性のほうが高いと思うのよね–。ネチネチ犯行は少ないっていうか。口に出しても行動に出せない国民性というか・・・(良くも悪くも)。
とにかく、日本で起こる殺人事件の何が問題かと言うと、かなり病んでいるということだ。ストレスの量がやはり違うのだろうか。。。スーパー先進国の影なのだろうか。
日本のスリ・窃盗件数はイタリアのそれには比べ物にならない程少ないと思う。だから、ピー太郎は(彼に限らず)「日本は安全な国、殺人事件とかも少ないはず。」と思っていたらしい。でも、私が「今日、日本ではこんな事件があった、あんな事件があった」と報告する様になってから、”安全な国”という日本のイメージが「異常な国」というものに変わってしまったらしい。何かにつけて、「君の家族は安全なのか?友達は?そして、ぼくが一番心配してしまうのが甥っ子(私の甥っ子)!!!」と過剰に反応している。嫌な事件もあるけれど、ホンワカ話題も豊富だとアピールしないといけないな(笑)。
一年前くらいだったろうか、大事には至らなかったけれど、甥っ子が実家近くで精神異常者らしき男に怪我をさせられそうになったことがあった。その日は、母・姉と甥っ子(4歳)で中心街に買い物へ行ったらしい。帰り道、甥っ子が母と姉の前をちょろちょろ走った瞬間、突然、男がわめきながら持っていた棒で甥っ子に襲い掛かろうとしたらしい。姉が即座に「家の子に何すんの!!あんたっ!」と反対に男の持っていた棒をねじ上げると(姉にも怪我が無くってよかったよ。それにしても我が姉ながら強い)、その途端男はブツブツいいながら姿を消したそうです。怪我は無いにしろショックで堅くなってしまった甥っ子。家に到着後、なぜか玄関前で立ち止まって家に入ろうとしなかったらしいです。そして、ポロポロ涙をこぼしたそうです。家にいた私の父が甥っ子に「じゃあ、ジジ(と自分を呼ぶ)が今から街中点検して、御回りさんとお話してくるから、大丈夫だからお家に入ってな。」と言って、やっと家の中に入ったそうです。
後日電話をした時には、普段の甥っ子に戻っていたので安心しました。しかし、男の行方はわからないそうです。その時は何事も無く済んだにせよ、未だに男が街を徘徊しているかもしれないと思うとな・・・。