マルタの11月の街に出回る物
マルタの11月は、
死者の魂に祈りを捧げる日:
- 1日 諸聖人の日 All Saints Day
- 2日 死者の日 All Souls’ Day
で始まることから「死者の月」と呼ばれ、月を通して多くの人々が墓参りをする。
花屋やガーデンショップには、日本のお供え花同様、菊(様々な切り花/鉢植え)が大量に出回り、
お菓子屋やパン屋の棚には、骨の形のビスケット「ボーン・ビスケット Bone biscuit(マルタ語名:アーダム・タル・メイティンgħadam tal-mejtin)」が並ぶ。
わたくし、このボーン・ビスケットを近所の食料品店で初めて見た時に、「これ、犬用ビスケット?」と店員に尋ね、大爆笑された経験あり。
店員は「死者の月→骸骨と解釈してくれよプリーズ!」と笑い、私は「おいおい、どう見てもマンガの中で犬がしゃぶる骨だろ!」と笑っていた(笑)。
とまぁ、このビスケットのモチーフは、あくまでも「ガイコツの骨」であり、犬がしゃぶる骨でも丸ごと骨付き肉の骨でも無いんだな(骨には違いないけど)。
甘さ控えめの市販ボーン・ビスケットを発見!
街に出回るボーン・ビスケットには、職人による手作りの物もあれば、工場で大量生産される物もある。各生産元によって食感・甘さ・風味・形の良し悪しの違いはあるものの、大体が「約15cm長の白い骨」の色形をしている。そして甘い、とてもあまい。マルタのお菓子は基本激甘だけど、ボーン・ビスケットも例外なく甘い。
が、今回買ったボーン・ビスケットは、驚く程に甘さ控えめだった!
↓
この甘さ控えめのビスケット部分が、マルタを代表するお菓子「ハニーリング Honey ring(マルタ語名:アー・タルアーセル Qaghaq Ta’ l-Ghasel)」のビスケット部分にちょっぴり似ているなと。
コレ↓
かんなり気に入ったので、来年もこのゴールデンハーヴェスト社 Golden Harvest のボーン・ビスケットを買うつもり♪
手作りボーン・ビスケットのレシピ
ボーン・ビスケットのレシピは、以前このブログでも紹介したマルタのイースター菓子「フィゴッラ Figolla」とほぼ同じ。違う点は、フィリングにアニス(クローブでもよい)を加える、ビスケット生地は骨の形に切り抜く、コーティングは白(アイシングやホワイトチョコレート)の3点。
- フィゴッラのレシピのアーモンドクリームの材料に、アニス小さじ一杯(クローブでもよい)を加わえる。
- ビスケット生地の型抜きには、長さ15cm(平均的な長さ)位の骨の形のクッキーカッター、もしくは、クッキングシートで作った骨の形の型紙を使う。
- 表面のコーティングは白(アイシングやホワイトチョコレート)
兎に角、決め手はアニス!この小さじ一杯で味に深みが増し、「復活祭のお菓子」が「死者の月のお菓子」へと早変わりしてしまうのだ。
気になる様なら作ってみるべし~!