去年からの”ユーロ導入”のおかげで、イタリアの物価はとても変わってしまった。
当たり前のごとく、”上昇”したのだ。
家計簿を前に溜息をつくことが多くなった。
別に無駄使いをしているわけではない。以前と同じように買い物をしても、以前の2倍の出費になってしまうのだ。
ここ最近は、消費者の財布のひもが堅くなってきているせいか、物価上昇に多少の落ち着きが見えるものの、
「3年前は1/3もしくは1/2の値段だったよ—!」
という物によくでくわす。
例えば、3年前だったら、10ユーロ(1500円)位でメルカートで売られていたサンダル(上部は革)が、今では20ユーロ(約2800円)の値段で売っている。
しかも「格安」という札まで付けて・・・。
そんなわけで、あまりメルカートに行かなくなった。
「まあまあな物が格安」が売りのメルカートで、以前の約2倍の金額を払う気にはならないのだ。
メルカートでこの値段ならば、多少値段が高くなっても、良質な物を普通の店で買った方が得な気がしてくる。
そんなことを思いながら、夏物の靴が欲しかったので街の靴屋を見て回る。
「いや、普通の店もなんだか高い!以前より確実に高くなっている!!」
仕方がないので、郊外の”大型靴店”へ行ってみる事にした。
ついに来た!
大量のサンダル(革。ソ-ルは合成革)が、平均して12ユーロ(約1600円)で売っているではないか!!
ソールが革の物も40ユーロ(約5500円)!!
それにしても、すごいすごい人だった。
きっと、皆、同じことを考えて来ているのね・・・。
最近の日本の物価をうまく把握していないけれど、こんな2800円やら1500円やらでブービー言っている私は、すっかりイタリア庶民になってしまったという事であろうか・・・・。
だって、収入もすっかりイタリアだしさぁ。低いしさぁ。